アップルには2つの道がある。1つはウインドウズなんていっさい気にせず,ひたすら我が道を行くやり方。もう1つはウインドウズを敵とし,同じ土俵でシェア争いをするやり方。さて,どっちが,賢いか?
アップル社は98年の「Think Different」以来の広告キャンペーン「Real People」を開始した。ウインドウズPCからマックに乗り換えた普通の人に,体験談を語らせるテレビCMを放映する。
あえて,ご自慢のハードウェアデザインもマックOS Xのアクア・インターフェイスもなにもみせないテレビCM。そして果たしてまともに答える人がいるんだろうかというほど,豪気な乗り換えユーザーへの質問。
私はこれらの動きに,PC WEBの記事とは違い存分に排他的なにおいを感じる(CM内にはかなりドギツイ言葉が並んでいると思うけど…)。過去記事のときも感じたが,この異質さはなんだろうと思うくらい。そしてそれは,自信,の表れ,なんだろう。iMacを手に取り,パワーブックを手に取り,OS Xを目にして,これでシェア5%にとどまっているわけがないという自信,の表れだ(相手が腰砕けウインドウズだという利点はまぁ置いといても)。それが_過信_かどうかはわからないが,確かにOS Xに総合評価を付けるなら,今のシェアはおかしいと断言できる。まぁマックユーザーがそんなことを云っても意味はないわけで,そこで「Real People」は必然のキャンペーンになる。
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